第1回
スワ記者
「社長!よろしくお願い いたします」
ゴン社長
「あ、こちらこそヨロシク」
スワ記者
社長、この金属加工業界というのは、どうも固い感じがするし
油臭くて暗いイメージが有るのですが、この辺については、どうお考えですか?
ゴン社長
正直言って業界全体の悩みだと思います。イメージというのは大事ですからね
先日お会いした東大阪市の青木社長も同じ、ご意見でした
スワ記者
ああ!あの人工衛星『まいど1号』を打ち上げようとしている町工場の社長さんですね
ゴン社長
そうです。求人の広告を新聞に出すと、工場の前までは若者が来るけど
中の様子を覗いて帰ってしまう。失業中の若者は多いのに、 何でやろ?と
考えたそうです。
スワ記者
その結果が人口衛星計画ですか?
ゴン社長
バブル全盛時代に、製造業は3K産業と呼ばれて、若者から敬遠される業界になりました。確かにクーラーの効いたオフィスで、綺麗なお姉さんたちと並んで、流行のスーツを着てパソコンを叩く仕事に比べれば、キツイ、汚い、危険と言われても仕方ないかも知れない
スワ記者
その3Kイメージを打ち砕く秘策は?
ゴン社長
若者が夢を持てる製造業、興味を持てる製造業に転換していくことでしょう
スワ記者
そういう意味では青木社長の会社は成功していますね。従業員25人の町工場だった8年前にアメリカのボーイング社の認定を受けて、世界最小のボーイング社認定スモール・カンパニーになっています。
ゴン社長
素晴らしいですよね。我々の希望の星です。
スワ記者
この認定のエピソードを語る時、青木社長は必ず涙目になるんですよ。実は、ある大手企業と潟Aオキの2社が最後のテストに残って、結果的に潟Aオキだけが通ったのです。後でボーイング社の担当者に、理由を聞いたら、『青木さんとこの社員の目が光っていたから』と言ったそうです」
ゴン社長
いい話だねー!日本の企業や銀行も、考え方を変えてもらいたいね。
スワ記者
固定資産の量や、資本金の金額、従業員の数だけで比べていたのではいけませんね。
ゴン社長
そう!若い社員が誇りをもって、チャレンジできる場がスモール・カンパニーの特徴でもあります。技術だけではなくて、人間を磨く道場でもあるんですよ、我々の工場は・・・
スワ記者
なるほど!工場は向上の場所ってワケですね、人間性の・・
ゴン社長
私たちは設備面でも、大企業の真似はできないけど、逆に大企業が真似できないことに挑戦していくことが可能なのです。
スワ記者
一昨年でしたか・・青木社長と小泉首相の対談が実現して、国会の所信表明の中で東大阪の人工衛星計画の話題を取り上げました。しかし現実には困難が多くて挫折しそうになる局面も多いそうです。『出来なかったら大阪におられへん』と社長がボヤクと若い社員が『何いうてますの社長、総理大臣だました男でとおりまっせ』と言ってくれるそうです。
ゴン社長
うーん!人材育成も順調ってことだね。作業服の似合う青木社長には非常に親近感を感じます。これからも連絡を密にお互いの夢を実現する共闘をしていきたいですね。
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